チームへの思い
ケガで治療中の尾崎の右足が思うように回復せず、鹿児島に帰って治療に専念することが決まりました。今日まで副キャプテンとして本当に頑張ってきてくれました。開幕から怪我続きで試合に出られなくても、一生懸命声を出し、チームのみんなを励ましてくれていました。
そんな彼が富山を離れる事になり、皆の前で話をしました。「苦しくても、とにかく皆と一緒にキャッチボールがしたかった」「グランドに来て皆の笑顔が見たかった…その思いだけでした!」と言っていました。
近々、彼は鹿児島へ帰りますが、選手達は、「必ず優勝して、彼を胴上げの輪の中へ入れてやろう…」と、ヘルメットに「52」のシールを貼って戦っていきます。ファンの皆様も、尾崎が一日も早く回復する事とチームの優勝を願っていて下さい!よろしくお願いします!
僕にはもう一人、皆さんに思いを伝えたい人がいます。作詞家の「つかささん」の思いです。つかささんは、進行性筋ジストロフィー症という難病と33年も闘っておられる富山県の男性です。
現在も病院に入院されています。つかささんは病床でたくさんの詞を書いていらっしゃいます。
この度、その詞に高原兄さんがメロディーをつけ、一つの曲が出来上がり、僕が歌う事になりました。当初、この話があった時は「自分は野球を教える事が仕事で、歌を歌う事には気が進まない…」と消極的でしたが、高原さんとつかささんをお見舞いに行って気持ちが変わりました。身体の自由が利かなくても、前向きに一生懸命生きていらっしゃる彼の姿と、33年間寝たきりの彼を明るく支えていらっしゃるお母さんの姿に胸をうたれ、この話を承諾しました。
今は「つかささんのために歌おう!全国でこういった難病で苦しんでいる人達の励みになれば…」という気持ちでいっぱいです。長い闘病生活の間に書き上げたつかささんの思い…「あなたの風になりたい」が今月末に発売されます。とても良い曲です。ぜひ聴いて下さい。