新入団選手の意味
新戦力がデビューしました。
土曜日の石川県立での試合は、最速148キロ(スタジアム表示)で1回0封
日曜日は最速147キロ(チームスピードガン表示)で1回0封
大きな戦力になりそうです。
昨年のメサもそうでしたが、肩周りの柔らかさはドミニカン特有なのかもしれない。
殆どの日本人投手であれば、あそこまで肩が出てこないと体を開かないと投げられないのだが、開かずに腕が出てくる。
そして147〜148キロのストレート。
コントロールが素晴らしいとは言えないが、ある程度のコントロールがあり四球を連発して自滅するタイプではない。
現状、大家、高塩、隆史、元気と先発が安定しており中継ぎになりそうだが、先発としても期待出来る。
今後は3連戦であれば、大家、高塩、隆史が試合を作り、
右は元気、秦
左は佐藤、デラロサ
そして、風格すら漂いつつある大竹が控える。
戦える手応えを感じる。
そんな中で、個人的には中村恵吾に期待している。
右のサイドハンドから鋭い球を投げる。
投げるのだが、自信がないのか慎重になってカウントを悪くして四球。
実際、防御率こそ悪いが、そんなにヒットは打たれていない。
中村はケガで実戦から離れていた時間が長い。
しかも、公式戦を戦う中で登板機会が多いとは言えない。
デラロサが加入し、勝ちゲームでの登板機会は”今のままでは”訪れないだろう。
何をすべきか
何の為に努力するのか
苦しいと思う。
もしも、何を糧に、何をすべきか悩んでいるのであれば、隆史を見て欲しいと思う。
入団1年目の隆史の仕事は、チャートと敗戦処理
2年目の前期もチャートと敗戦処理。後期も終盤まで仕事は変わらなかった。
それでも腐らずに練習をした。
腐らずに試合に出たいアピールをし続けた。
百合が故障し、敗戦処理の中で安定した投球を続けていた隆史に先発のチャンスが回ってきた2012年9月。
チャンスは多くて2試合の先発。
1試合で終わる可能性も高かった。
それでも隆史は前だけを見続けた。
それが、長野オリンピックスタジアムでのチームメイトの心をも動かした力投につながった。
リードを許したまま降板した隆史の負けが消えた時の野手陣のリアクションは忘れられない。
それが、最終戦のノーヒッターにつながり、今季先発ローテーションを守り続けている事に繋がっている。
中村には、薮上には不本意かもしれないが、薮上程の時間が残されてはいない。
きっと、今この時も歯を食いしばって努力していると思う。
隆史は腐らなかった。
今でも、打たれて降板すると”次、投げさせてもらえますか?どうすれば投げさせてもらえますか?”と聞くほどの危機感を持っている。
中村がどれ程の危機感を持っているのか。
腐らない心を持っているのか。
腐らない心とは、自分を信じる事ができるのかどうか。
補強をして、本気で優勝するつもりだ。
プレーオフの石川戦
一打逆転の大事な場面
バッターはバルデス
こんな場面で”ピッチャー中村”と監督が自信を持ってコールする事を本気で期待している。
今は敗戦処理かも知れない。
敗戦処理だって立派な戦力だ。
その中で光る何かを見せられるか。
本気で期待している。