シーズンオフの就業
11月3日をもって、球団公式行事が全て終了し、シーズンオフに入りました。
ある選手は実家に戻りトレーニングと仕事
ある選手は雪が降るまで立山で練習
ある選手は富山の企業にお世話になりながら夜に練習と
様々なスタイルで来季への充電と更なるトレーニングに励んでおります。
更に、退団した選手の中には、コロンビアで奮闘している坂間や
懸命に就職活動に励む者もおります。
一般的に考えれば、野球ばかりしてきている選手達を
オフシーズン限定で雇い入れていただく事は困難だと思います。
11月〜2月の4ヶ月間だけの就業
1ヶ月は見習いとして、戦力になった途端に年末年始休暇があり、あっと言う間に就業終了日がやってくる
お世話になっている企業の皆様には、本当に感謝の言葉しかありません。
富山サンダーバーズが野球を通じて地域貢献していることへのご理解をいただいているからこそ
週末の野球教室や地域貢献イベントへの派遣についても快く送り出していただけます。
本当に感謝の言葉しかありません。
シーズン中は”野球をさせていただける感謝”を基準に選手と話します。
その行動や態度・言動が、野球をさせていただいている我々にとって相応しいのか。
疲労、勝敗、様々な要因から100%を保ち続けることは難しいが、精一杯それに応えているのかどうか。
我々のレベルの野球を”観させてやっている”はずはなく”観ていただいている”
それに応える為には、今できる精一杯の野球、態度、言動、行動をすることが必要だと思う。
常々選手には、そんな感謝の心を学んで欲しいと強く願い指導している。
オフシーズンに就業させていただく際は、それらが一番学べる場であると考えている。
労働に対する対価として給与をいただいてはいるが、
先に述べた理由のように、受け入れていただいている企業様にとって
果たして正当な労働に対する対価を頂戴していると胸を張って言えるだろうか。
それらの報酬は、その労働に対する対価+富山サンダーバーズとしての活動、即ち、野球教室は地域貢献活動に対する対価も含んで報酬を頂戴しているのだと思う。
何故、短期雇用をしていただけるのか
何故、報酬を頂戴できるのか
何故、受け入れていただけるのか
労働に対して対価がある
当たり前の事ではあるが、労働に対して”正しく評価された対価”を得ているのか
受け入れていただいている職場には、諸先輩方が沢山いらっしゃるはずだ。
諸先輩方が汗水たらして一生懸命働いておられるからこそ、
我々が受け入れていただける場所を作っていただける。
野球をさせていただける感謝と
就業をさせていただける感謝のどちらが重いのだろうか。
それとも等しいのだろうか。
就業している選手達には、表面的ではなく、必死になって働き、それらを考えて欲しい。
そして、自分なりの答えを導き出して欲しいと強く願う。
野球をさせていただく事は簡単ではない
仕事をさせていただく事も簡単ではない
今、この時こそ人間として成長する絶好のチャンスである。
何に気付き、何を為すべきか。
3月に集まった時、人間として一回り成長したと感じる選手ほど
野球の実力が加速度的に伸びる。
これ程確かな実感は無い。
来シーズンの開幕時、そんな視点を持って選手達を診ていただきたいと願っています。