BCリーグとは
6月17日対石川MS戦@県営富山は、5対4の逆転勝ちであった。
ホームゲーム勝利時にはMVP賞を決めるのだが、今までで一番困った試合でもあった。
先発百合が3回に無死から5連打を浴び4失点
継いだ元気が試合を締めて主導権を完全に渡さなかった事が大きく、メサ、武蔵、杉山は危なげなく無失点。更に無失策でもあった。
攻撃面では泥臭くゴロを打ち、石川の失策に乗じて得点。綺麗なタイムリーヒットは杉本の一本だけ。
逆転打の島袋は1死1・3塁からショートゴロ。6−4−3のWプレーを防ぐために1塁へ気合のヘッドスライディング!
正に”もぎ獲った”逆転だった。
勝利投手はメサ。
同点打は杉本。
逆転打は島袋。
試合のキーは元気。
固い守備と泥臭い得点。
ブルペンでリリーフ陣が全員準備し、若林と外野手の西川が受けていた。
緊急時を考え青木を残し、全員が試合に参加し、登録外の池田も腐らずにランナーコーチを務めた。
正にチーム一丸。ファンの皆様との心が一つになったことが勝利の要因であった。
そんな勝利であったが故に、MVP選定が難しかった。
結果として杉本が選ばれたが、この試合のMVPは登録選手であり、登録外選手であり、練習生であり、ファンであり。即ちチームであったと思う。
本当に結果も含め、大きな大きな勝利であった。
福井さんとのゲーム差は1.0。
今週末は福井2連戦。22日金曜日が小矢部。23日土曜日がおおい町。
1勝1敗では縮まらない。
2連勝しなければならないが、この試合のチーム(選手、ファンの皆様)見れば大きな可能性があると思う。
今週末が楽しみだ。
さて、最近”BCリーグとは何か”を考える事が多い。
七條が突然退団し、瀬戸の退団も発表された。
野球に夢を追い、野球を諦めるリーグでもある事は確かだが、何か腑に落ちない。
野球は個人競技ではなくチーム競技である。
私個人としては、ファンの方々も含めたチーム競技だと強く考えている。
チームとは何か?
例え野球を離れても、会社組織や各種団体に所属する(一部職種を除き)限り、そこにチームがあり、チームの規律や考え、チームとして最高の結果を得る為に何をすべきか考え行動しなければならない。
BCリーグ、それに所属する富山サンダーバーズでは、野球を諦めるにしろ、夢のスタートラインに立つにしろ、その先の舞台で胸を張れる人間であって欲しいと切に願っているし、その為にある意味では高校野球よりも厳しいルールを設けている。
このルールの厳しさは”達成する為、守る為に自分で考えなければならない”事にあり、破れば出場選手登録を外されたり給与が減額されたりする。
七條に関しては先にブログで触れたので書かないが、瀬戸には1ヶ月猶予とチャンスを与え本人が退団を決断した。
一人の男が決断した事を批判するつもりも非難するつもりもない。
ただ、BCリーグ、富山サンダーバーズが目指してきた事。そこに近づいているのかどうか。
勝利すれば全てが正しいとは欠片も思わない。
勝利し、選手が一人の人間として成長する事を目指している。
日々の業務や試合に忙殺されて、選手の教育面に目が届いていないのでないか。
もっと選手の人間としての成長を促す手法や手段は無かったのか。
富山サンダーバーズの選手達が”野球をさせていただける感謝”をBCリーグで一番持っていると信じている。
ただ、そこにフロントとしての慢心があったのではないかとも考えてしまう。
気を引き締め、下を向かず、前を向いてやり直そうと思う。