5月11日が雨天中止になり、12日、13日は松本、中野の信濃GS2連戦であった。
12日@松本では、打ちも打ったり17安打12得点の大勝であった。
2回の先制も3回の追加点も2アウトから。
今までの打線であれば、得点圏にランナーがいても2アウトになると自分で自分を追い込みすぎて、相手がピンチなのに自分がピンチであるような雰囲気。
これを変えてくれたのがキャプテン大陽だった。
バッターボックスに入った雰囲気がとても良い。配球を読んで仕留める。そして、仕留めそこなった(打ち損じた)時の顔が良い。仕留めそこなった事に落胆するのではなく”次で決めるから大丈夫”って顔をする。これは相手投手も嫌だろう。
2回裏の信濃の攻撃は、死球、ヒットで無死1・2塁。送りバントを打者が走り出してボールに触りアウト。三振で2アウト後に大陽がセカンドへ送球し飛び出したランナーアウト。
3回も2アウトから島袋がつなぎ、JJが仕留める。
日野の平凡なセカンドゴロをエラーしてくれ流れを掴みかけ、3回裏に悪いながらも元気が3社凡退に討ち取り完全に流れを掴んだ。そして4回に打者一巡で5得点。勝負あり。
内容が良くないながらも粘りに粘った元気に確かな成長を見た。昨シーズンまでだったら、自分にイライラして自滅するパターンだったが、我慢できるようになった。元々勢いのある球を投げるし、気の強い投手向きの性格。好投しながらも勝ち星が付かない我慢の投球を続けられた事は、一皮向けたのだと思う。
最後は”寝た子は起こすな”ではなく、”寝た子を起こして”しまったが、今シーズン初めて楽に観ていられる試合だった。ピリッとしない杉山を除いてだが。※2週間も投げていないので肩が軽すぎるようだ。次からは心配ありません。
中野の試合は、標高も高く、両翼が狭いHRの出易いスタジアムであったことを含め、5HRが飛び出す試合。
JJが初HRで1点先制。(これはどこのスタジアムでも間違いないHR)
4回表は足が100%ではないJJが必死に走って内野安打→日野のWプレー→高橋初球ファーストゴロで流れが悪くなり、裏に坂巻に右中間に2ランHR放り込まれ気落ちしてしまったのか4失点。ここが勝負の分かれ目だった。※詳しくはFacebookの進藤監督インタビュー動画をご参考下さい。
その後、有沢のHR、島袋の特大HR(しかもレフトへ。とうとう長距離砲として開花したかもしれません。)で1点差。
8回リリーフした隆史が先頭の坂巻に左中間最前列にソロHRを浴び2点差に。残念だった。
あまりチームの事に口を挟むべきではないが、コントロールと配球で勝負するタイプの投手として、先頭打者に対してカウントが悪すぎるのが気になる。この打席もカウントを悪くして高目のストレートを叩かれた。今までの登板も”結果”抑えているが、先頭に四球を出す事が多い。
キャンプでの意欲的な投げ込みから”もしかしたら先発ローテも”と思っていた隆史には、あえて苦言を呈したい。
隆史の持ち味とは何なのか。ストロングポイントとウィークポイントは何なのか。
メサのような豪速球はない。高塩のような素晴らしいキレの変化球はない。
楽天の下柳投手は何故勝てるのか。星野信之さんは何故勝てたのか。
隆史には、隆史にしか持ち得ない武器があるのに、その武器は使えているのか。
杉山兼任コーチが懸命に指導しているのは知っているが、あえて書かせてもらう。
しかしながら、1勝1敗。1敗はとてもとても悔しい敗戦であったが、島袋、JJにHRが出た事。2アウトからタイムリーが出た事。高塩、菊地を後ろに回すことができれば、分厚い投手陣が形成され余裕を持って戦えることが収穫。
百合は打たれたとは言え、昨シーズン10勝したのは伊達ではありません。
次こそはやってくれるし、立山で続投したのも柱としても期待の表れ。次は頼むぞ。
さて、幸い、石川とは前期全8試合残っている。6勝2敗で4ゲーム縮められる。
福井とも5試合で4勝1敗で3ゲーム縮められる。
まだまだ諦めるような状況ではない。
13日の試合後、初HRを打った有沢に握手を求めた
いい眼をして言っていた「勝たなきゃ何の意味もないっす」
週末の石川戦が楽しみだ。
先日高岡市のつくし保育園にて年中児を対象とした運動教室を行いました。
この運動教室は進藤監督の発案によるもので、5〜8歳の「プレゴールデンエイジ」と呼ばれる神経系が最も発達する時期に遊びの中から運動を楽しみ、将来の運動能力の発達につなげてもらいたいという主旨のもと行いました。
今回講師として参加したのは進藤達哉監督と理学療法士でチームトレーナーの八田将志、そして体操指導員でもあるチアティーズスクール講師のエリナさんの3名です。
まずはエリナさんと一緒に準備運動。
さすが体操のお姉さん、子供たちをぐいぐい引きつけます。そして流石の柔軟です。
準備ができたら、二手に分かれて本格的な運動です。
園庭では進藤監督と八田トレーナーが歩く、走るを中心とした遊びを行いました。
しゃがみこむ体勢は最近あまりしなくなりましたが、足腰を鍛えるには重要そうです。
そしてボール等を使って全身を使って遊ぶ事を行いました。
子供たちは疲れ知らずという感じで楽しく遊んでいて、進藤監督も本当に楽しそうでした。八田トレーナーは子供たちの元気の前に少々くたびれてました。
一方、遊戯室ではエリナさんがマット運動を指導してました。
ただのでんぐり返しじゃない「ぜんてん」を教えてました。
みんな回転した後にしっかりポーズを取ってました。
その後屋外組と屋内組が入れ替わったりして、1時間半程で運動教室は終了。
最後はみんなで記念撮影です。
子供たちの楽しい笑顔と笑い声が本当に印象的でした。すくすくと育ってもらいたいですね。
今回このような機会を頂きましたつくし保育園の皆様、そして保護者の皆様、本当にありがとうございました。
今回は、非常に残念なお知らせをしなければなりません。
既にご存知の方も多いと思いますが、七條選手が退団致しました。
富山サンダーバーズが加盟所属するBCLは支配下選手登録枠27名、登録選手(ベンチ入り選手)23名、再登録には6日間が必要です。富山サンダーバーズでは、当時、岡野・有澤との選手契約、兼任コーチを含み26名の選手がおり3名が登録外になり、選手たちは一先ず23名に入ること、その先に先発11名(DH・投手含む)の座がある事は言うまでもなく、日々練習と共にチームメイトと23、11の枠を目指してチーム内でも戦っています。
生島のように怪我をしてプレーできない選手は当然登録を外れる他、(※先発投手の日程調整に伴う登録外は除き)、調子を落とした選手、リフレッシュが必要な選手、そして、奮起を促す為に登録を外すケースがあります。
選手契約をした全ての選手はチームにとって戦力であり、NPBやMLBにステップアップできる可能性を秘めた選手です。もちろん、一人として不要な選手などいません。
富山サンダーバーズでは、ある反省から“チームあっての選手”であることを強く意識し選手獲得の一つの基準にしてきました。
また、監督・コーチもBCL、富山サンダーバーズが野球をさせていただける意味を理解し、指導面でも“野球人である前に社会人”であることを念頭に、粘り強く指導をしてくれています。
今回、七條選手を登録外としたのは“奮起を促す為”の措置でした。七條選手は在籍3年目の“進藤塾一期生”であり、内野を引っ張らなければならない存在です。声も出る、練習も一生懸命する。恐らく、登録を外さずに使い続けていれば、それなりに安定したプレーや数字を残してくれたと思います。
しかし、七條選手に求めているプレーや数字。七條選手がNPBやMLBに行く為に求めなければならないプレーや数字は、チームの勝利衣貢献する為のプレーや数字は、もう1ステップ上にあるはずだと思いました。
そして、昨年まで感じていたギラギラした向上心や野心が薄れているようにも感じていました。
5月2日に登録を外した理由を説明し、奮起して今以上に素晴らしいプレーヤーを目指してくれるものと信じていたのですが、5月3日に七條選手が自らが出した結論は期待していたものではありませんでした。
慰留し、GW中に考えが変わるのではと期待もし、選手達も代わる代わる説得してくれたようですが、決意は固く退団の運びとなってしまいました。
七條勝志の良い所は“決めたらとことん”です。少しでも上手くなりたいから一生懸命練習する。試合もする。だから、人間としてもプレーヤーとしても期待した選手です。
しかし、七條勝志が深慮を重ねて出した結論であれば、とても残念ですが受け入れざるを得ません。
選手達は、昨日も今日も23と11の枠を目指して練習しています。
枠を勝ち取り試合に出場し、チームが勝利する為に練習しています。
“チームあっての選手”であると信じていた選手がいなくなる事は寂しくもあり悔しくもありますが、今この時も立山球場で泥まみれになりながら練習する選手達は、チームの勝利の為に汗を流し努力する選手達です。
選手達に動揺が無かったはずはありません。
しかし、チームは“チームの勝利”の為に前へ進まなければなりません。
選手達には仲間が去る事への悲しみに暮れるのではなく、1枠チャンスが広がったと考えて欲しい。七條勝志の枠を競い争い奪い取って欲しい。そこにパワーが生まれ、また一つチームの勝利へ近づくのだから。
七條
お前にありがとうと言うつもりはない。
シーズン序盤の大事な時期に出した結論の影響や重さを考え、感じて欲しい。
それが七條勝志がこれからも人間として成長し続ける為に必要だから。
でも、これからの七條の第二の人生を応援しているし、手伝えることがあれば何でも言って欲しい。
でもな、七條。お前がいなくても俺達は勝つぞ。
お前が諦めた野球で、お前や先達が築いた土台の上に立って俺達は勝つぞ。
今この時も泥まみれで練習する選手達はチームの為に練習している。だから勝つぞ。
七條勝志の第二の人生に幸運が訪れる事を。
第二の人生も七條らしく精一杯とことん頑張れ。
球団代表 味方 健二郎
開幕から10試合を終えての成績は、2勝7敗1分 勝率222 北陸地区最下位である。
OP戦、開幕から10試合を戦い、ここまで手応えと勝敗が結びつかないことがあるのかと、とても不思議で口惜しいのが本音です。
収穫は沢山ある。
元気の成長が著しく、菊地、高塩は早くも欠かせない。杉山、武蔵は安心して使える。隆史、坂間も結果を出し投手陣には大きな手応えを感じている。
誤算があるとすればメサだろうか。
4月22日地元開幕戦で三振、三振、四球、セカンドゴロの無失点デビューをした時は“菊地→武蔵→メサ→杉山”の磐石リレー体制が整ったと思ったのだが・・・。制球難から自滅するケースが目立ち、素晴らしいスピードボールを生かしきれていない現状である。素晴らしい素材を持っているので、日本流の細かい野球や我慢を覚えて大きく成長してくれることを期待するしかない。あの投球は決して“まぐれ”ではなかった。
10戦して、先発陣の失点は、元気7回1失点、百合7回1失点、高塩7回1失点(自責0)、元気6回2/3無失点、百合3回4失点、菊地4回7失点、高塩7回2失点、元気6回1/3 3失点、百合8回2/3 6失点 菊地6回2失点であった。
先発投手が試合を“壊した”のは、3回4失点の百合と4回7失点の菊地だけであり、10試合で8試合は先発が責任を果たし、勝負になっていたことがわかる。
打線でも、島袋、大陽、松井、日野が3割超。杉本は安打こそ2本だが、7個の四球を選び出塁率は脅威の0.642をたたき出している。
しかし、このチームのキーマンは誰が何と言おうと駒井だと思う。
昨シーズンも駒井のマークが厳しくなるにつれてチーム成績は下降していった。
駒井一人に全てを背負わせる訳ではないが、駒井が復調すれば、好調を維持する島袋、調子の上がってきたJJ、杉本、日野、大陽まで続く打線は破壊力抜群だ。(守備位置を無視すればの話になってしまうが・・・)
こんなに手応えがあるのに勝てていない。4月終了時の2勝3敗1分が、GWが終わると借金が5に増えていた。
何故だろう・・・。采配に疑問は感じない。投手交代も理に適っている。
きっと、ほんの少し歯車が狂っているだけなんだろうと思う。
練習では昨年以上に声も元気もあり、強いチームの雰囲気が漂っている。
大陽が引っ張り、日野、杉本が雰囲気をつくり、杉山、松井両兼任コーチも進藤監督の下、戦うチームの雰囲気を上手くつくってくれている。
今年のチームは力がある。他のチームと比べても劣るとは思えない。
今は下を向きがちかもしれないが、今こそ胸を張り、堂々と戦わなければならない。
その為には、相手も自分も審判もお客様も、スタジアムにおられる全ての方々と野球に対して敬意を忘れず、1試合1試合全てを出し尽くさねばならない。
このチームは全力で走り続けられる。
明日からは、下を向いて歩く選手はいない。
全力で走り続けた先に、チームと皆様の望むモノがある。
そう信じている。
俺達は全力で走り続けられるチームだ。