NPBドラフト会議について
昨日NPBドラフト指名会議が行われ、
BCLから、聖哉捕手、清水投手、雨宮投手、渡辺投手が育成指名された。
当球団から指名されなかったことは残念だが、BCLとしては非常に有意義な指名をいただいたと思う。
聖哉捕手は、前橋育英高校から群馬DPに入団し、4年間で左の大砲、しかも捕手として育成された。入団初年度からNPBスカウトに注目され続け、4年目での指名は、群馬DP、BCLの育成力を評価していただけた事でもあると思う。
雨宮投手も新潟入団から2年間で素質を開花させた選手。174cmの決して大きくはない身体はNPBから評価され辛い選手。新潟ABC、BCLのレベルと育成力が認められたからこその指名であったと思う。
更に意義深い2選手の指名。
渡辺投手は、高校卒業1年目での指名をいただいた。
社会人やクラブチームに入団した選手は、高校卒業後3年、大学卒業後2年経過しなければNPBドラフト指名を受けることができないが、高校卒業1年目での指名をいただいた。
これは、NPBドラフト指名まで2・3年待たず、1年で勝負する意気込みを持った“NPB志向の強い”選手にとっては興味深い指名であったはずだ。
更に、渡辺投手は中央球界では全くの無名。昨年のBCL合同トライアウトでの快投も“こんな投手が埋もれているのか”“新潟出身でなければ”と思ったものです。
清水投手は、今年で27歳。入団時は28歳のシーズンを迎え、プロ野球選手の平均寿命を考えると思い切った指名をいただいたと共に、実力がありながら年齢的にNPBを諦めかけている選手達に勇気を与える指名だったと思う。
両選手共に、BCLの野球レベルの高さがあってこそ、指名をいただけたものと考えられる。
聖哉捕手、雨宮投手はBCLの育成力について評価をいただいた結果。
清水投手、渡辺投手はBCLのレベルの高さを証明すると共に、NPBにチャレンジすることについてBCLの存在意義を証明した結果であったと思う。
BCLにとって有意義であった今回のNPBドラフト会議。
しかし、富山にとっては“素質を持った選手をNPBに送り込めなかった“と考えることもできる。
身体の大小でも、年齢でもなく、野球の実力で指名された4選手。
富山にとって、大きな課題を突きつけられたNPBドラフト会議でもあった。
富山に残留した選手は、向上心があり、素質のある選手達である。
来年10月に四国ILと戦いながら、富山の選手の笑顔を見たいと思うのは贅沢な夢かもしれない。
しかし、秋季練習を見て、実現を予感しているのは私だけではないはずだ。