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ありがとう ジャクソン・メリアン ホセ・カンポス

8月から合流したジャクソン・メリアンとホセ・カンポスが、今夜26:22富山駅発の“きたぐに号“で帰国の途につく。ベネズエラに着くのは28日になるはずだ。

神戸サンズから緊急獲得した外国人選手ながら、停滞していたチームのムードを明るく変えてくれた選手達だった。
初めて外国人選手を獲得するにあたり、文化、言葉の違いも含め、様々な不安要素があった。
特に、我々の目指す“地域密着”に適応してくれるのか。野球教室や学校訪問等を嫌がらずに参加してくれるのか。本当に不安だった。
チーム首脳陣から戦力としてGOサインが出た後、契約書にサインする為に面談した。
メリアンは英語、カンポスがスペイン語。
契約書の説明はスムーズに終了するも、チームの在り方、地域貢献の在り方の説明は難しかった。本当に理解してくれたのか。土壇場で嫌な顔をしたりしないのか。そして、チームに溶け込むことはできるのか。本当に不安だった。
全て杞憂だった。
持ち前の明るさで、停滞ムード漂うチームに明るさと笑顔を持ち込んでくれた。練習も本当に真面目で“上手くなりたい”が伝わる選手達だった。
メリアンは合流当初、体が突っ込む癖があり、変化球対応に苦労するだろうと思っていたが、進藤コーチの指導に熱心に耳を傾け、抜群の適応能力を見せてくれた。
カンポスも牽制もクイックも、恐らく教えられたことがなかった技術を,横田監督の指導で貪欲に吸収した。
ハングリー精神と向上心。独立リーガーの鑑のような2人の選手達だった。
地域貢献活動でも、野球教室にも積極的に参加し、言葉が通じないながらも身振り手振りで一生懸命教えてくれた。駅前のチラシ配りや、ゴミ拾い。嫌な顔一つせず、積極的に参加してくれた。
当然だが、国籍も人種も関係なく“良い奴は良い奴”だった。
そして、今やチームにとって欠かせない仲間になった。

そんな二人が今夜帰国する。
種々の事情があり、残念ながら最後まで一緒に戦うことは出来なかったが、二人がチーム、富山に残した足跡が消えることはない。
来シーズン、二人が何処でプレーするのかは分からない。
それがNPBやMLBのチームであれば、これ以上ないくらい嬉しいことだ。
そうでなければ、そのプレーするチームが富山サンダーバーズであれば、もっともっと嬉しい。
出会いがあれば別れもある。
ありがとうジャクソン、ホセ。
また会える日を信じている。

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