プロフィール

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エースの重責

相手チームのエースと投げあい、勝ち星が付かない悲運のエース
51日振りの勝利おめでとう!

地元開幕戦も、5月13日も先発はこの男だった。
南、藤井、高谷、対戦する投手はエースと呼ばれる男達
3勝8敗が8勝3敗でも不思議ではない投球内容と成績。
悲運として言いようの無い男。

2007シーズンからこの男ほど”使われた”男もいなかったちと思う。
先発、中継ぎ、抑え、役割を問わず黙々と卓越した投球術と気合で投げ、数々のピンチを切り抜け、数々の勝利をもぎ取り、獅子奮迅の活躍をした男。
今季は投手リーダーも任され、新たな仕事も加わる中、自身の勝ち星が増えないことに責任を感じ、冴えない表情になっていたこともあった。

昨日の試合で感動したことがある。
横田監督のヒーローインタビューで”どうしても勝ち星を付けてあげたかった”と言った時、ファンの皆様の大きな歓声と盛大な拍手。
この男が果たしてきた責任、野球に対する愛情、その全てをファンの皆様が分かってくださっていたこと。
そして、それを腐らず体現し続けてきたことに感動しました。

今季の日名田は素晴らしい。昨季の悔しさをバネに努力し続け、成績も文句はない。
ただ、エースと呼ばれるにはまだまだ越えなければならない、高くて厚い壁がある。
その高く厚い壁を田中と呼ぶ人もいれば、孝次、孝ちゃんと呼ぶ人もいる。
この男と一緒に野球が出来ること。そして、それを育んでくれた富山で野球が出来ることをとても嬉しく思う。
但し、エースであるからには実績も残さなくてはならない。
これからこの男の反撃が始まり、日名田も百合も真のエースを目指し田中の背中を追うのだろう。
エースの座は安泰ではない。
しかし、この男が簡単にその座を譲り渡すとは思えない。
そのエースの誇りが、日名田、百合を更なる高みに導いてくれるのだと思う。

田中。3勝目おめでとう。そして、ありがとう。

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