弱いことを認めよう
後期5試合を戦い、1勝4敗。
群馬5−4富山 8安打 9残塁 4四死球
富山2−1福井 13安打 9残塁 0四死球
石川1−0富山 5安打 5残塁 0四死球
富山2−3石川 7安打 12残塁 6四死球
富山1−4福井 4安打 4残塁 4四死球
平均2.8失点なら投手陣は責められない。
田中、日名田、百合、武蔵、良く投げている。
遠上も復調の兆し。着実に層が厚くなってきた。
野手陣はどうか。
平均1.8得点
以前もスタッフブログで取り上げたが、
安打が少ないわけではない。
四球も良く選んでいる。
しかしながら、チャンスの場面で必要以上に力が入っているように見える。
”俺が決めてやる。しかもかっこよく”そんな感じに見える。
しつこいようだが、5月13日を経て、”俺達は6球団で一番弱い”から始めたチーム。
現状を認識することで個々の役割が明確になり、勝ちを拾うことで一時は5割まで持ち直したチーム。
”俺が決める”ではなく”チームでもぎ取る”ことでやっと勝てていたチーム。
かっこいい、綺麗なヒットでもホームランでもなく、ボテボテの内野ゴロやポテンヒットで得点をもぎ取っていたチーム。
奮起を促すため、批判を恐れずにあえて書こうと思う。
これは野球素人の考えかもしれないが、
7月9日(土)5回裏 先頭池田がヒット、七条もヒットで続き、駒井の送りバントをフィルダースチョイスで無死満塁の場面。
自らのミスで招いたピンチ。石川にとって無得点で切り抜けることは絶望的。少しのミスが大量失点を呼ぶ大ピンチ。
打順は4番町田。
四球でもボテボテの内野ゴロでも外野フライでもOK。
しかも相手投手モタは制球に苦しみだしている。
初球、簡単ではない外角低めのストレートをサードファールフライ。
目を疑った。
前期前半。町田はバットを短く持ってくらいついていた。
粘って球数を投げさせて、甘い球が来ればヒット。四球が貰えればOK。
塁に出よう。塁に出られなくても疲れさせよう。チームが勝つ為に犠牲になることを厭わない。
そんな熱い気持ちが伝わる選手だった。
だからこそ、成瀬に替わって野手リーダーに任命されたはずだ。
創設時からの生え抜きとして、富山サンダーバーズの歴史を一から紡いできた選手として、優勝の栄光も、最下位の屈辱も、全てを知り、誰よりも”勝ちたい”気持ちの強い選手だったはずだ。
野球に真摯に取り組み、不振で眠れない夜を何度も過ごしたことも知っている。
辛く苦しい時でも笑顔を忘れずにファンの皆様と接していたことも知っている。
だからこそファンから愛され、チームに無くてはならない選手になったはずだ。
初球打ちが悪いわけではない。
モタはストライクが欲しいはず。だから初球ストレート一本で甘い球を打つ。悪くは無い。それが甘い球であったのであれば。
結果論だと批判を受けるかもしれないが、前期前半戦の町田であれば振ったのだろうか。
振ったとしてファールにしてたのではないか。
あの打席、勝つことに必死だった犠牲になることを厭わない”あの町田”であったのだろうか。
あえて書きたい。
町田。弱いことを認めよう。一人一人の力ではなく、チームとして勝つ道を探そう。
町田の夢も、今季に懸ける想いもみんなが知っている。
そうであればこそ、町田が生き、夢を叶えるための道程が、そこにあるのではないか。
みんなが待っている町田、大好きなマッチはこんな男ではない。
マッチ。俺達は信じてるぞ。