後期初勝利
後期地元開幕戦で後期初勝利をサヨナラ勝ちで飾り、3連敗の悪夢からやっと切り替えられました。
試合は今季最低の出来だった日名田が打ち込まれ、4〜5点取られていても不思議ではない内容ながら、福井さんに苦手意識があるのか、1失点に抑えることが出来たことが勝利の要因。昔の小山内のように名前で抑えることが出来るようになったのか?そうであれば嬉しいことです。
最後は1死満塁から、これまたこの日不調の上田。Wプレーに三振に、全く気配の無かった上田。”代打を考えた”との監督コメントがありましたが、決断し任せた監督・コーチの期待に応える一打。上田のMVPはとても嬉しかった。
主催試合では、ヒーローインタビューでMVPがサインボールを投げ込むのですが、上田が書くサインとメッセージは、手が震えて上手く書けていませんでした。
前期から続く4連敗のプレッシャー、代打を送らずに任せてくれた期待、色々な事から解放され、興奮していたのでしょう。
上田は、進藤コーチから一番に(良い意味で)目を付けられ、かわいがられてきた選手。体格に恵まれ、肩も強く、技術もそこそこ。
しかしながら、楽なほうに流される”甘い性格”が度々見受けられる選手。
恐らく、今までの野球人生、小学校でも中学校でも高校でも大学でも、そこそこの努力でそこそこの成績を残してきたのではないか。
そこそこやれば、そこそこの成績。(本人の自覚は違うかもしれないが)真に追い込まれたことも、追い込んだこともなかったのではないか。
2011年、主力にならなければならない3年目の選手でありながら、開幕前にまたも甘い一面が見受けられ、がっかりしたこともありました。
何処で変わったのかは分かりませんが(恐らく5月13日)最近は中心選手、地元選手としての自覚も見られるようになり、注意が必要な選手ではなくなりました。
これは、粘り強く、諦めずに指導してきた監督・コーチの手腕でもあり、ファンの皆様の”想い”が上田に何かに気づかせてくれた結果なのだと思います。
今年のチームは下手だ。下手としか言いようがない。
しかし、”野球をさせていただけることへの感謝の気持ち”を5シーズン、延べ28チームの中で一番感じるチーム。
その気持ちが、応援して下さる皆様の熱い気持ちとシンクロし、間を抜ける、間に落ちるヒットになったり、相手のミスを誘発させたりしているのではないだろうか。
下手で弱いチームだった前期。もっと鍛錬して、そこそこ上手くてそこそこ強いチームに。もっともっと鍛錬して、上手くて強いチームになることを期待したい。
上田の成長を見て、それが決して不可能とは思えないし、むしろそうなる予感すらある。
前期最終3連敗で、皆様に辛い思いをさせてしまいました。
しかし、5年間で一番”想い”を感じるチーム。
監督が宣言したように、強い気持ちで言いたい。
『後期獲ります』と。
誇りを持てるチームに不可能など無い。
追伸 BCL村山代表のブログを拝見し、NPBスカウトの方までも感じていただけている事を嬉しく思いました。独立リーグの球団として、地域密着の本質を理解し、それを表現することを躊躇わない素晴らしい監督・コーチに出会えたこと、それを感じることができる選手に出会えたことに感謝しています。
村山代表、BCLを創ってくださって、ありがとうございます。