武蔵
武蔵が泣いていた。
大事な一戦。
1点差に迫られながらも、後1アウトでイニングを終われた。
次のイニングは日名田が投げ、勝利するはずだった。
3回2/3 失点5 自責点5
最長イニングを投げ、最多失点を喫した。
5月13日以降、1点差の試合をモノにしてきたのは武蔵の存在があってこそだった。
抜群の安定感。先発は7回まで投げれば安心して武蔵に任せることができた。
BCL選抜にも選ばれ、フューチャーズ打線にも打たれることはなかった。
この1敗で武蔵の信頼が揺らぐこともなければ、ファンの皆様から罵声を浴びせられることもないだろう。
チームもファンも武蔵が投げる意味を分かっている。
”武蔵が投げる試合は負けられない”
だからこそ、期待に応えられなかった自分に口惜しかったのだろう。
大事な試合だったからこそ、口惜しかったのだろう。
たかが1敗。されど1敗。
これからも武蔵には1点差の勝ちゲームで投げてもらわないと困る。
武蔵がいるからこそ、先発投手は”7回まで”の精神的余裕が生まれる。
17日からの4連戦
17日・20日は隠れ首位の福井
18日・19日は宿敵石川
最低でも3勝1敗
もちろん勝ち試合の最後には武蔵が仁王立ちしているはず。
昨日の試合は涙と共に忘れてしまえ。
俺達は武蔵を信じている。