大陽の成長について
先日、日名田投手の見事な無四球2安打完封勝利(3試合連続完封!!!)ヒーローインタビューの際『大陽のお陰。1塁に出ても(盗塁を)刺してくれるので安心して投げられます。』とのコメントがあり、気になったので調べてみました。
26試合 盗塁機会:41 盗塁:27 盗塁阻止:14 盗塁阻止率0.341
(6月11日城光寺まで)
数字だけみると大したことないように見えますね。
では、日名田投手のコメントから推察してみます。
まず、皆様ご存知のように、5月13日を境にチームが変わりました。
5月13日以前と5月14日以降で比較してみたいと思います。
5月13日以前
12試合 盗塁機会:25 盗塁:17 盗塁阻止:8 盗塁阻止率:0・320
5月14日以降
14試合 盗塁機会:16 盗塁:10 盗塁阻止:6 盗塁阻止率:0.375
盗塁阻止率が0・055もアップしている。素晴らしいけど数字としては大したことはない。
では何が素晴らしいのか。
この数字に注目していただきたい。
13日以前 1試合あたりの盗塁機会:2.08
14日以降 1試合あたりの盗塁機会:1.14
相手チームから考えると、”チャンスがあれば走れ。大陽なら走れる”だったはず。盗塁を試みている選手名を見ても”こ、こいつに走られてんのか・・・”みたいな選手もいる。
ところが、対戦が一巡した5月7日から、盗塁機会が減少している。
特に5月13日から5月28日の10試合では、盗塁機会:11 盗塁阻止:6 阻止率0.545! 1試合盗塁機会は0.909!!
こうなると相手も”確実に走れる選手”にしかサインを出さなくなってくる。
盗塁機会を奪う。それは投手から見れば、ランナーを気にせず打者に集中できる環境を作り出していることを意味する。
日名田の3連続完封。田中の(勝ち星には恵まれていないが)脅威の防御率には、大陽の貢献があるようだ。
”今年のキーマンは大陽”上田が言った言葉に嘘は無い様です。
大陽の数字には見え辛い活躍に注目いただければ幸いです。
因みに、小山内と日名田の記録に関して。
小山内 4試合連続完封勝利 47イニング連続無失点
日名田 3試合連続完封勝利 30イニング連続無失点(※継続中 交流戦5イニング含まず)
日名田が小山内の記録を抜くためには、5試合連続完封が必要になる。
こちらも楽しみな記録ですね。