TOP > 大瀧 紀彦〜親友・隠善と同じ舞台へ挑戦のとき

2007年04月13日掲載

大瀧 紀彦〜親友・隠善と同じ舞台へ挑戦のとき

目標は、友と再び同じグラウンドでプレーすること。
努力の鬼が富山での活躍を誓う。しなやかなフォームからMAX143キロの直球とカーブ、スライダーを投げ分ける大瀧。優しげな顔。
だが、目線の先には常に1人の男が映し出されている。
隠善(いんぜん)智也。今年から育成選手として巨人に入団した期待の内野手とは、広島国際大で同期。だが、社会人チームなどを受けて落ちた大瀧と対照的に、大の仲良しの隠善はNPBへの道を切り開いた。「うれしい反面、自分絶対、行ってやると思いました」。
野球を続けるために、そして、友に追いつくために北信越BCでプレーする。
才能に恵まれているわけではない。身長も175センチと投手にしては小柄な部類。だが、練習量では誰にも負けない。大学では100メートルダッシュを1日に100本こなす日も。「周りの選手からは、バカだと言われていました」。けがに泣かされ、公式戦で1球も投げられない中、自らを追い込み続けた。
才能がようやく開花し始めたのは大学4年の秋。初の公式戦登板も含め、9試合に投げて6勝3敗の好成績。「日に日に球が速くなっているのがわかった」。多くの同級生は4年の春のシーズン終了後に引退したが、遅咲きの男はその後、成長期を迎えた。「まだまだ力は伸びると思います。このままなら 150キロも夢じゃない」。「富山発NPB行き」のチケットは自らの手でつかみとる。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

カテゴリ