野原 祐也〜野原4安打4打点爆発富山前期Vマジック4
富山サンダーバーズは、野原祐也(23)が3回に3ランを放つなど4安打4打点と爆発。先発全員安打の18安打11得点で、群馬ダイヤモンドペガサスに11−3で大勝した。石川ミリオンスターズが信濃グランセローズに5−9で敗れたため、富山の前期優勝へのマジックは4になった。
〈6戦ぶり3号〉
強烈な一撃だった。1点を勝ち越した3回無死一、三塁。富山・野原が振り抜いた打球は快音を残して、右翼芝生席に吸い込まれた。6月19日の信濃戦以来、6試合ぶりの3号3ラン。「感触はなかったけど、よく入ってくれた」試合を決める一発に、4番の舌は自然と滑らかになった。
気持ちで打った。ここ5試合は15打数でわずか2安打。前期優勝を争う大事な時期に、主砲のバットは湿りがちだった。シーズン中は常に早出特打に取り組むが、この1週間はあえて休むようにした。
「調子は決して悪くない。精神的なものだと思った」そのふがいなさを試合にぶつけた。負ければ、2位転落の可能性もあったこの試合で4安打4打点。第1打席では一塁へ頭から飛び込み、内野安打にした。阪神・池之上スカウト課長は「ものすごい気迫を感じた。一生懸命やる、結果を出す。プロとはそうあるべき」と目を細めた。
野原に乗せられた打線は、先発全員安打の18安打11得点。「必死で結果を出したい」と野原。前期Vへ“燃える主砲”は欠かせない。