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2008年07月07日掲載

鈴木 康友監督〜鈴木監督祝49歳サヨナラ四球

勝負どころでタクトがさえ渡った。同点の9回無死一、二塁、カウント2−2。これまでスリーバントのサインを2度送っていた富山・鈴木監督が一変、強攻策に出た。その期待に、山内匠二が左前打で応え、満塁。1死後、町田の押し出し四球で、今季初のサヨナラ勝ちだ。試合中は常に鬼の形相の鈴木監督だが、「チーム全員の力で勝ち取ったサヨナラゲーム。ホントに良かった」と思わず笑顔がはじけた。
6日は指揮官の49歳誕生日。昨年は石川にサヨナラ負けを喫していた。6回から救援した守護神・田中孝次が9回を抑えた時点で、マジックは3に減ったが、その回の攻撃前に「引分けと勝ちとは勢いが違う。今日はサヨナラだ」と選手を一喝。先頭で代打に送られた山田晋太郎が中前打で出塁するなど、全員で最後の1点をもぎ取った。
昨年の誕生日に続き、埼玉から観戦に訪れた鈴木監督の妻・純さんは「老体にムチ打って頑張っている」と結婚22年目を迎える夫に惚れ直した様子。公私ともに充実のバースデーとなった指揮官。この勢いで、一気に栄冠をつかみとる。

〈富山がM3〉
富山サンダーバーズは、同点の9回1死満塁に町田一也(22)が押し出し四球を選び、群馬に3−2で今季初のサヨナラ勝ち。鈴木康友監督が意地の采配で、自身49回目の誕生日を飾り、前期優勝へのマジックを3とした。

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とやま・いしかわ報知
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