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2007年11月24日掲載

富山・鈴木康友監督が続投へ

プロ野球独立リーグBCリーグ、富山サンダーバーズ・鈴木康友監督(48)が来季も指揮を執ることが23日、分かった。最後まで優勝争いに絡んだ指導力に加え、ファンの支持も絶大であることを球団側は高評価、12月からの交渉で1年契約のオファーを出す。横田久則投手コーチ(40)の留任も同日、明らかになった。また宮地克彦プレーイングコーチ(36)は今月末までNPBからのオファーを待つが、ない場合は富山に残留する意向を示した。

〈横田コーチも留任 宮地コーチは保留月末までNPB待つ〉
富山サンダーバーズ側は鈴木監督に、今季と同程度の待遇で1年契約のオファーを出し12月から本格交渉に入る予定。「監督は戦前は厳しいと言われた戦力をフルに使ってよくあそこまで戦ってくれた。グラウンド外でも、ファンとふれあったり、株主に率先して頭を下げたりとチームの名とポリシーを浸透させてくれた」と富山・永森茂社長(52)は同監督を高く評価した。
 
指揮官も「富山でやり残したことがある。あと一歩で優勝を逃してファンの人たちに悔しい思いをさせてしまった。お客さんも入って盛り上がったし、来年は優勝して(シーズン前の)約束は守ります」と続投に前向きな姿勢を示した。
 
富山は終盤失速したものの2位。4県中人口が最少ながら、平均観客数は2005人でリーグ2位。10月6日のホーム・石川戦では8539人のリーグ記録を樹立した。グラウンド内外で鈴木監督の果たした役割は大きかった。
 
また横田コーチも残留する方向だ。温厚な人柄と日本、台湾両球界での経験を生かした指導で富山投手陣を育成。小園司(25)、大滝紀彦(23)の2枚看板がけがで離脱したあとも、粘り強い投手起用でチームを支えた。「冷静に能力を見極めて適材適所の使い方をしてくれた。選手たちも確実に力を伸ばしている」と永森社長は手腕を評価。「今年は打線におんぶにだっこ。投手が踏ん張って、バッテリーで勝てるチームを目指したい」と横田コーチは意欲を見せた。
 
リーグ最強打線を作り上げた宮地プレーイングコーチにも留任を要請するが、本人はNPB復帰の望みをかけて11月末まで態度を保留。だがオファーがない場合は富山残留を第一に考える方針だ。

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とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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