TOP > 富山連敗

2008年10月19日掲載

富山連敗

富山サンダーバーズが、四国・九州IL優勝の香川オリーブガイナーズに逆転負けを喫し、独立リーグ日本一に王手をかけられた。初回に町田一也(22)の左前適時打で先制したが、4回に同点に追いつかれると、7回には4安打に好走塁を絡められ、2失点。打線も好投した先発・田中孝次(24)を助けられず、3安打。1−3で2連敗した。第3戦は24日、地元・桃山球場で行われる。

〈わずか3安打〉
香川応援団の大声援が耳をつんざく。マウンドから降りる富山・田中の視線は、宙をさまよった。「そんなに怖い打者はいなかった。ただ、仕方ないです」6回まで4安打1失点に封じたが、7回に2失点。痛恨のイニングを悔やむしかなかった。

走塁の差が勝負を分けた。7回1死一、三塁。走った一塁走者を一、二塁間で挟殺プレーに持ち込んだが、三塁走者・国本に逆転の本塁を突かれた(記録は重盗)。廣田嘉明主将(27)が「走るタイミングを知っている。そういう訓練もしているんだろうな」と振り返れば、鈴木康友監督(49)は「今までに体験したことのないプレー。間一髪でやられている」。17日の第1戦では守備陣の一瞬のスキを突かれ、シングルヒットで一塁走者が生還。独立リーグ2連勝を目指す王者の好走塁に、2夜連続で屈した。

〈地元で逆襲だ〉
前日に1安打完封負けを喫した打線は、第2戦もかみ合わない。1回2死二、三塁に町田の左前適時打で先制したが、後が続かない。2回以降、5度得点圏に走者を置いたが、香川の継投の前に2安打に終わった。

24日からは富山ラウンド。指揮官は「まだ、負けたわけではない。ここからドラマをつくりたい」と地元での3連勝を誓った。がけっぷちにたたされた雷鳥軍団。今こそ、BCリーグ王者の意地を見せる時だ。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

カテゴリ