串田 裕紀〜サンダーバーズ一本串田
〈富山商・串田裕紀が北信越BCリーグの富山入りを希望〉
富山商野球部のエース・串田裕紀(3年)が、北信越BCリーグの富山サンダーバーズ入りを希望していることが16日、分かった。すでに合同トライアウトの参加申込書も提出しており、合格すれば地元枠での富山入りが濃厚。今夏の甲子園出場こそ逃したものの昨秋、今春とチームを県優勝に導いた右腕だけに、注目を集めそうだ。
〈7月交流戦観戦〉
富山高校球界NO1右腕が、BCリーグに挑戦する。卒業後の進路が注目されていた串田だが、選んだのは地元でのプレーだった。7月31日に富山アルペンスタジアムで行われたBCリーグオールスター対フューチャーズ(NPBの若手選抜)の交流戦を観戦するなど、今季開幕したBCリーグに興味を持っていた。
来季からBCリーグでプレーするには新潟、信濃、富山、石川に来季加盟予定の福井、群馬の6球団による2度の合同トライアウトを通過することが条件。その後のドラフト会議で入団先が決まるが、地元出身選手は優先的に入団できるとあって、串田は富山の指名が濃厚。串田も富山入りを希望しているとあって障害はない。
1年から主戦投手とした串田は最速139キロの直球に加え、キレのあるスライダー、カーブ、フォークと豊富な球種が持ち味。2年秋、3年春にはエースとしてチームを県優勝に導いた。今夏は決勝で桜井に敗れ甲子園出場こそ逃したが、実力では全国レベル。ソフトバンクの山崎スカウトも「投球をよく知っている。外角のボール1つの出し入れもできるし、高校レベルでは打ち崩すのは難しい。いい投手です」と評価していた。
富山は今季、チーム打率3割超と打ちまくりながら、序盤は救援投手陣が打ち込まれ、夏場になると小園司(25)、大瀧紀彦(23)の2枚看板が故障で一時離脱。来季へ向けてのポイントは投手とあって、串田が加入すれば、これ以上ない補強となる。また、投手陣で富山出身の選手はいないため、人気の面でも大きなプラスになるはず。来季の大きな目玉になるのは間違いない。